久しぶりに ( また かぐや の画像が何処かに新しく貼られてないか? …と ) グーグルムーンを眺めてて、チコクレーターの中央丘辺りで かぐや 写真のアイコンにマウスを重ねると、何と撮影日が表示されてる。 ( 以前には確かそんな表示は無かった。 )
かぐや TC でチコクレーター画像が撮影されたのは 2008 年 2 月 25 日とある。
それで直ぐに移動し、「 モスクワの海 」 画像の撮影日も確認すると、残念ながらこちらには日付表示はなかった。
ところが …である、その直ぐ北側からの撮影範囲がほぼ半分も重なる 「 かぐや HDTV 映像 」 アイコンにはマウス ・オーバーで 2008 年 2 月 13 日と日付表示が出て来る。
その HDTV での 「 モスクワの海 」 映像を確認すると TC 画像での 「 モスクワの海 」 とほぼ同じ様子なので、それらはほぼ同じ状況下で撮られたと考えられるが、この画像の東西方向 300 km 、経度差にして約 11 度分を TC は ( ハイビジョンカメラと違って ) 1 周回あたり 0 . 989 度巾 ( これは月の赤道位置でも僅かに 30 km 巾、モスクワの海の在る北緯 26 度辺りでだとその 96 %の 28.8 km 巾 ) で繰り返し撮影してカバーするしかないので、つまり 11 〜 12 周回、起点をモスクワの海にしての最短時間でも 20 〜 22 時間強掛けて撮影しなければならなかった筈である。 なので HDTV での撮影は、その撮影エリアから見ても、TC での撮影開始から 1/3 強の 5 周目に合わせてのモノだったと考えて良いだろう。
( で、仮にそれを 2008 年 2 月 13 日の正午としよう。 )
すると TC での 「 モスクワの海 」 撮影開始は日本時間 2008 年 2 月 13 日の 4 時、撮影終了は同 24 時という事になる。
で、その 2008 年 2 月 13 日の未明から正午、深夜にかけての 「 モスクワの海 」 の月面上での見え方を、改めて国立天文台の誇る天体シミュレーター Mitaka で検証してみる。
青い矢印の先が、この日正午の 「 モスクワの海 」 である。
先ずは一旦戻って、日本時間 2008 年 2 月 13 日 0 時の位置と陽射しがこれ。
次に、日本時間 2008 年 2 月 13 日の12 時、チトフの西端を HDTV と共に撮影中の陽射しがこれ。
最後は日本時間 2008 年 2 月 13 日の24 時、ベリャーエフ西側 V 字 7 光点撮影時の陽射しがこれ。
で、その日本時間 2008 年 2 月 13 日、正午12 時の 「 モスクワの海 」 のクローズアップである。
その更なるアップ ; かぐや画像とほぼ同じ範囲を再現したシミュレーション画像 ( 左側 ) と、かぐやの 「 モスクワの海 」 画像である。
駄目押しに画面左下までの撮影が完了した、日本時間 2008 年 2 月 13 日深夜 24 時のシミュレーション画像も 2 種類貼っておく。