● 大西洋中央海嶺上に有るもう一つの知られざる古代文明沈没痕跡らしき地形の発見について
筆者は、大西洋中央海嶺が上のような規模で判別し難く埋もれているような場所が他には無いのか? … と考え、それを検証する意図で大西洋中央海嶺を北極圏から南極海に至るまで丹念に観察してみた。
すると上記のアゾレス諸島以外にもう一カ所だけ、同じように大西洋中央海嶺が埋没して途切れたようになってる場所の有ることが判明した。
( 下左端の画像。画面右側にポツンと在る島は、ノルウェー属領のブーベ島である。 )
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そこは大西洋中央海嶺の南端近く、亜南極ブーベ島の西 200 k m から西北西 600 k m の辺りの、長径 600 k m 程の楕円形エリアであった。
何の古代沈没島伝説とてない其処の場所が一体何なのか全く分からないままに、グーグルの拡大機能で、その場所を埋もれさせてるのが何なのかを確認しようとした。
すると驚くべきことに、「 ブーベ島の西 200 k m 」 にはアゾレス諸島のとは全く異なるタイプの、こちらこそまさしく “ 少しひしゃげた碁盤目状 ” と表現すべき海底地形が認められたのである。
約 5 k m 間隔の黒い線状をなすこの直交する道路網のように見える少しひしゃげた碁盤目地形は、どう見てもアゾレス諸島の海底地形以上に人工的な造形物 ( 遺跡 ) に見える。
恐らくはこちらも、古代に水没した ( アイスランド程の大きさの ) 大西洋中央海嶺上の島に栄えた知られざる都市文明の痕跡なのではないだろうか?
この “ 少しひしゃげた碁盤目状 ” の地形の北西 ( 下左画像の赤い枠で囲った部分の左上 ) にも、非常に人工的に見える滑らかな造形と直角的な配置をなす特異な地形が幾つも有る事に注意しよう。
これと似た海底地形は、世界中の海底でも精々アフリカ・シエラレオネの西方 1000 k m の海域ぐらいにしか存在しないのだが、実はこちらもまた注目すべき場所なのである。 ( 下右側の画像 )
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[ 2014.2.26. 追記 アゾレス諸島の件の場所とブーベ島西方 200 km の異常地形とは、共にプレートテクトニクスで言う3つのプレートが会合するトリプルジャンクション ( 三重点 ) 上に在る…と判明。 が、地表全体では 20 〜 22 ヶ所もあるその三重点の地形 ( 例えば富士山も陸にある三重点のひとつである ) を一つずつチェックしてみても、この2つの場所のように人為的な印象を与える地形は、特に見当たらない。 つまり「 ソコが三重点だから 」 …というような安易な説明は成り立たないだろう。 三重点だったから海底に沈んでしまった…とは言えそうだが、この2個所の地形が異常であるということについては、相変わらずそのままなのである。 参考までに Wiki pedia で見付けた地球全体のプレート図にクリックで跳ぶようにしておく。 ]
● 参考情報
参考までに触れると、実は 「 ブーベ島の西北西 400 k m 」 には、ウネウネと蛇行する穀物収穫機の走行跡的な特徴が認められる場所がある。
但し、こちらは現実に存在する海底地形ではなく、見掛け上のもので、海底地形調査船によるソナー探査が未だその線上でしか詳しく行われてないが故の、単なる 「 データレベル差 」 なのである。
( こうしたものを見付けて 「 すわ大発見! 」 と騒ぎ立てたりすると、素人の世迷い言 … ということになってしまう。 )
● 結論
グーグルアースのクローズアップ機能で 「 直交する模様 」 に見える、これら 2 個所の “ 大西洋中央海嶺に覆い被さってそれを判別しにくくさせてる海底地形 ” は、何れにしてもかなり異常である。
これらの異常な海底地形は何れもソナー探査精度の比較的低い海底で見出されてはいるものの、夜空の特徴的な星座が人里離れた満天の星空の下でより 星がまばらにしか見えない都会の空での方が見付け易い というのと同じく、こうしたソナー探査精度の比較的甘い海底での方が却って判別し易い … ということも考えられるので、無視は出来ないだろう。
改めて言うまでもなく、プラトンの 「 ティマイオス 」 と 「 クリティアス 」 での 「 一日と一夜にして海に沈んだ、ヘラクレスの柱の彼方の本当の大洋の真っ只中の大陸とも呼べる巨大な島 」 という条件に、最もピッタリと符合してるのは、昔も今もアゾレス諸島の位置と海底地形環境なのである。
故にもし現在のアゾレス諸島の全体を覆うような領域に、今から 12000 〜 14000 年位前にアトランチスが在ったとするならば、地殻変動のとりわけ激しい大西洋中央海嶺の上に辛うじて束の間存在していただけのその巨大な島が、その次の地殻変動 ( 恐らくマグマチェンバーの崩壊 ) で一夜にして四分五裂し、その上に ( 愚かしくも ) 築かれてた古代文明と共に海に没したという説明は、十分に成立するだろう。
「 ブーベ島の西 200 k m 」 の道路状地形とそれを造った古代文明についても、同じく大西洋中央海嶺上なので同様な想像をすることが出来る。
が、こちらについては全く何の情報も無かったワケで、この発見を切っ掛けとしてより詳細な海底地形探査や潜水探査が、調査船 「 ちきゅう 」や 「 しんかい 6500 」 他で行われ、正体が詳しく解明されることを期待する。
( 追記 ) 2014年1月28日の午後、文部科学省 海洋地球課 総括係に連絡し、( このページを見て貰いながら ) 上記2件の情報を伝えた。
この2つの特異な海底地形の存在については 「 全く知らなかった 」 … とのことなので、可能な限り早急に、この海域の探査計画を立てて詳細な調査を始めるよう、要請した。
( 追記 ) 2014年1月30日の午後、しんかい 6500 や深海掘削研究船ちきゅうの運営組織である海洋研究開発機構 横須賀本部 広報部宛に、同じ内容で当該海域の研究者にこの情報を伝え、調査してくれるようにと伝言し直した。
( 追記 ) 2014年1月31日の午後、南極観測船 「 しらせ 」 の運用組織である海上自衛隊の海将補に本日面会する予定だった人物を見付け、この同じ内容の伝言を托した。
( 追記 ) 2014年2月6日の午後、南極観測船 「 しらせ 」 の実際の運用主体である海上自衛隊 南極観測支援班 に直接連絡を取り、ブーベ島西 200 k m 〜 600 k m の異常地形とアゾレス諸島中の海底地形が存在することについて伝えた。
無論、数年先までの運用スケジュールが決まってる、これらの艦船自体を駆り出しての海底地形探査は恐らく無理とは分かっている。
だが、私たち民間人には知り得ない別の代替艦船を、これらの組織が駆使しての予備的な海底探査は必ずしも不可能とは限らない。
だからこうして先ず、同じ日本人としては日本国内の組織にこそ差し当たりの優先権を、手渡す事に十分意味が有ると考えたのである。
もしそれでも、何も動き出さないままなら、アゾレス諸島については先ずポルトガル政府に、ブーベ島については其処が排他的経済水域内であるノルウェー政府に、英語で何とか伝える … ということをするしか無くなるのだろうが … 。 ( 何とかして直ぐに動き出して欲しいものである。 )
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参考情報;
因みに2013年9月26日の新聞報道によると、ポルトガルのアマチュアヨットマン、ディオクレシアノ・シルヴァ氏が同年4月頃、アゾレス諸島のサン・ミゲル島とテルシラ島の間の海域の海底 ( 水深100m ) から聳え立つ、ピラミッド ( 高さ60mの四角錐 ) 構造物を発見してる。
( ソナーでより詳しいデータを取って確証を得るべく、わざわざ数ヶ月もマスコミ発表を遅らせていた同氏は、それが失われたアトランチスの痕跡ではないかと主張してるとのことである。)
もうひとつ、2012年に話題になってた、キューバ近くのバーミューダ海域で発見された同じく 「 海底ピラミッド 」 についてのページが http://mm-world.jugem.jp/?eid=1665 にあったので左記 URL からそのページにリンクしておく。
( 2014.3.4. および 7. 追記 )
注意 ; ここから下の部分の分析と考察は “ 全くの間違い ” であることが判明した。その大間違いの原因は ( 海底地形の非専門家にとって ) まさしく驚くべきものであった。
グーグルマップ上で今でも見られる下記の矩形格子状の図形や ( 恐らくはアンテナ状線状地形も ) は、何と 1980 年代にイギリスが 「 自国の核廃棄物を此処に ( 最終処分場を造って ) 捨てられないか? … と、この “ マデイラ海盆 ” とも呼ばれる海域で、やたら詳しく海底地形を調べて 」 いた時の探査船の航跡にほぼピッタリと一致する … と分かったのである。
( 完全に一致ではないものの、かなりな程度まで一本一本の線の位置や形がその調査航跡とピッタリ一致してるので、もはや間違いないだろう。 )
この決定的な事実と、故に航跡である … という最終判断の真の論拠を、筆者の失礼な質問にわざわざ応えて丁寧に調べて教えて呉れたのはブログ「海の研究者」の MANTA さんである。
故に、本当に詳しい説明は MANTA さんのページでちゃんと読んで納得して貰いたい。
が、こちらにもおかげさまで判明したその真相の概要と、更なる問題点を記しておかなければならない。 ( ここから先はまだ書き掛けである )
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( 2014.1.31. 追記 )
大西洋マデイラ島の西南西 700 km 、水深 4500 m もの海底に見付かる矩形の水没都市らしき遺構
そしてマデイラ島南西 300 km 辺りに広がる 5 本の平行線状地形 Google Map で直接見るにはこちら
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平坦な海底のこうした図形状地形は、船舶の航行中ソナー ( マルチ ナロー ビーム音響測深機 ) 探査の航跡補正洩れや、幾多ある探査結果間のスキャン精度差による疑似直線地形の見間違いではないか?…とついつい勘繰りたくはなる。
( 実際にこの海域を含め、 NASA Terra Metrics に基づいたグーグルアースや航空写真上で世界中の海底に見出せる直線状地形の殆どは、よく見ればそうした疑似直線地形でしかない。 )
が、拡大してみると上に記した2つの線状図形は、周囲の地形の起伏と一緒にボケてしまう。
航行中ソナー探査による “ スキャン精度の高さ ” 故に見える直線状疑似地形なら、拡大してゆけば “ より詳細な起伏 ” に変化してその正体が判明する筈である。
( 調査船舶の探査時航跡の初歩的な補正洩れについては、現在のグーグルマップがそれらのデータ補正を 2012 年に完了し、リニューアルして以後の画像だから、除外しても良いだろう。 )
故にこれは実際の地形である可能性が高い。
このことは前記 「 ブーベ島西方 200 km の線状地形 」 についても全く同じである。 ( やはり拡大してもより詳細な地形とはならずにボケてしまうのだ。 )
● 特徴的なのは上のジブラルタルから西南西 800 km 辺りに位置する、マデイラ島 ( ポルトガル領マデイラ諸島 ) の南西 100 km 〜 500 km に広がる、ハッキリとしたテレビアンテナ状の 5本の平行な土手状の隆起直線 ( 長さ数百 km ) とソレを串刺しにしてから 45 度折れ曲がって西南西方向に 500 km 以上も真っ直ぐ延々と延びてるこれも土手状 ( 溝状ではない ) の直線である。
● そしてもう一つはマデイラ島の西南西 700 km ( カナリア諸島 西北西 700 km ) に有る、縦横ほぼ 120 km ( 関東平野全体にも匹敵する広大さである ) のミゾ状の直線で囲まれた矩形の内部が 12 km 程の間隔で区画割りされた、一見すると都市遺構にしか見えない極めて人為的な印象の海底地形である。 ( 尤も、こちらは既に旧版のグーグルマップで 2009 年から注目されていて、結構有名 * だったらしい。 )
注意すべきは、この矩形の中央を縦に貫く 2 本の直線などは上に述べたテレビアンテナみたいな線状地形と同じく土手状 ( 高架状? ) の隆起線であって、横方向の直線群や周囲を巡る堀の如く溝型の直線とは、ちょうど位相が逆なことである。
その中央を縦に走る 2 本の直線がもし高架なのであれば、それは道であるよりは水道橋であるか、または高速道や鉄道用台地であった可能性をも考えなければならないことになる。
何故なら、この格子状の区画のひとつひとつは平均して 1 辺が 15 km もあり、テレビアンテナ状の 5本の平行線に至っては、夫々が 20 〜 25km も隔たった線路土手状の長大な隆起線であるので、そのスケールの大きさと形状から推定して、それが都市や町を結ぶ古代鉄道網の痕跡であると考えても、別に不合理ではないからである。
また上側の線状に連なるマウンドを含めて、直線によって囲まれた小さな四角い区画 ( と言っても 15 km 四方もある ) の殆どが 「 台地状の隆起 」 となってる点も見逃す事が出来ない。
( 詳しくはグーグル地図の航空写真機能を実際に使って読者自身の目で隅々までしっかりと確かめて戴きたい。 )
[ 備考 * ; 伝えられるところによれば、2009 年当時、グーグルマップは航行船舶の航海中ソナー記録等を寄せ集めて作られてた為、同じデータの重複など多くの重大な間違いを含んでいたとかで、グーグル社はその不満足な状態を克服すべく、コロラド地球物理学データセンターの保有する高精度なソナーデータを元に、カリフォルニア大学サンディエゴ校の学生達の協力を得て、 3 年掛けてデータ補正を行い、2012 年になって漸くグーグルマップの海底地形を全面的に更新。 現在の、より正確で鮮明な地形の確認が可能な 「 グーグルマップ 」 となっている。 上で論じた 「 海底の地形 」 とは言うまでもなくその現在の “ より鮮明で正確な ” グーグルマップ ( 正確には Google Ocean ) 上の海底地形についての話であることをお忘れなく。 ]
[ 2014.2.8. 追記 この海没都市を思わせる矩形の遺構らしきものには少なくとも一つ、それが 「 スキャン精度差による疑似地形 」 ではなく、紛れもなく実際の地形である … という決定的な証拠が存在していた。
上の画像がアップでド真ん中に捉えてるのがソレで、矩形地形全体の下側中央部分に当たるが、一部分だけ上述の区画台地部分にホゾ穴を穿ったかのような地形が認められる。 ( 周囲の地形の起伏とも完全に整合性がある。 )
更によく見ると格子状地形全体を囲い込む溝状の線上にも、またその内側を東西方向に走る溝線上にも、所々で橋 ( 陸橋か? ) らしきものが架かっているのが見てとれる。
特に矩形中央下端部では、縦に並ぶ 2 本の土手らしき隆起線の間のソレは、3 〜 4 本も纏めて架かってるように見えるのである。
( 因みに、このような溝線上の橋構造らしき陰影は、この格子状地形の北北東 400 km 程をやや斜めに傾いて東西に走る 1000 km 近い溝線上にも多々認められるのだが、そちらの方にはそれ以上の複雑な構造は無いので、それが非常に古い航跡線だと言われれば まあそれまでである。 )
如何なる解釈をしようとも、このような形状が 「 スキャン精度差による疑似地形 」として生じる可能性は、皆無である … と断言しておこう。
( グーグルの 2009 年の説明は表面的かつコジツケ的な言い訳に見える。 )
拠って、この奇妙な矩形の遺構らしき地形の全体は、実際に確かに今も其処の海底に存在する … と考えられる。 ]
上の矩形格子状地形についての 「 海の研究者 」 ブログ主 MANTA さんと筆者のコメントでの問答はこちらです。
因みに千葉 野島崎 東方 600 km 程にも興味深い海底地形らしきモノがあります。
( MANTA さんが上のブログで 「 日本の近くにもありますよ 」 と紹介していたのにリンク先が切れていて見られなかったのはコレなのでしょうか? ) ← どうも違うみたいです。
確かに上のマデイラ島 西南西700 km の矩形格子状地形を彷彿させますねえ。 でもこれ本当に、本物の海底がこうなってるんじゃあなくて、単なる海底探査の航跡に過ぎないのでしょうか? 日本の側にあるから大したもんじゃない … という事にはならない筈ですし、太平洋のこんな深い処に有るから、絶対に遺跡では有り得ない … というのも先入観だと思いますが、これが本当に 「 単なるデータ補正されてないだけの航跡 」 なのだとすると、グーグルオーシャンで見られる海底地形そのものを、一体どう判断して良いかがまるで分からなくなるんですけどもねえ … 。 コレいったい何なんでしょう?
尚、改めて注目すると ( 拡大しても詳細な起伏地形に変化しない ) 長さ 1000 km 以上もの直線状地形というのは、アゾレス諸島を分断する大西洋中央海嶺上にある例のベルギーワッフル状地形の直ぐ西側にも有って、険しい海底起伏の上を南西方向に向かって ( ナスカの直線状地上絵の如く ) 延々と延びているのが分かる。 ( この線は大西洋中央海嶺を至る所で分断してる横断層をも真っ直ぐブレずに横切っているので、「 ソナー探査のスキャン精度差による疑似直線地形 」 に違いないと思い込んでいたのだが、そうではないかも知れない。これが実際の地形だとすると、まさしく驚異的である。 )